Redmi Note 12 turboはLPDDR5X非搭載
ライバル機種のrealme GT neo5 SEとの比較記事で、メモリ規格を比べた時にrealmeは「LPDDR5X」搭載、Redmiは「LPDDR5」と、Redmiの方が劣っていると書いた。
しかし、実はどちらも同じLPDDR5X搭載の可能性があるようだ!
同一疑惑
分解動画を見た中国ユーザーが、Vivo X90 Pro+(8gen2、LPDDR5X搭載ハイエンド)と同じRAMを使用していると指摘しています。
中央上部の「2WB77 D8CCP」と書かれているものがMicron製のRAMチップになる。
後半のD8CCPというのはFBGAコードと呼ばれるもので、これが同じだと同一部品ということになります。
分解動画を確認
Vivo X90 Pro+の動画を確認してみると、同様のD8CCPのものだった!
つまりRedmi Note 12 turboはLPDDR5Xを採用しているということになる。
realme GT neo5 SEは?
realme GT neo5 SEのRAMを確認すると、「D8CCN」と、1文字違いの別のRAMだった。
しかし製品スペックは全く同一で違いが全く分からない。(末尾が-023か-026の違いだけ)
MicronのページにはLPDDRの「X」が表示されないようなので、LPDDR5表記らしい
RedmiがLPDDR5Xを大きく宣伝しない理由
RedmiではLPDDR5X搭載であることをアピールしなかったというのは少し謎だが、下手にアピールすると優良誤認になってしまう可能性がある。
LPDDR5Xは、従来のLPDDR5と比較して1.3倍のデータ転送速度(6.4Gbps→8.53Gbps)を持っており、消費電力も約20%削減されると言われています。
しかし、Snapdragon 8+gen1のクアルコムのスペックシートを確認すると、LPDDR5のみ対応で、8+gen1ベースの7+gen2も同様に5Xには対応していない。
対応していないのになぜ搭載したかという点はrealmeによると、データ転送帯域はLPDDR5のままだが、消費電力削減効果は得られるということのようだ。
(LPDDR5X世界初搭載のrealme GT2 Master Explorer Editonの発表会では、省電力性のアピールはしているが、速度のアピールはしてないっぽい)
Weiboでもその点を言及してる人がそこそこいる
— nakajimegame (@nakajimegame) 2023年4月7日
過激な人だと、性能変わらないのにアピールしすぎなrealmeが詐欺でXiaomiは謙虚で誠実だとか言ってるし
realmeに関しても8+ Gen 1のGT Neo5でも同じく省電力しか効果ないけど採用してるし、効果ある8 Gen 2機種と調達で揃えてきてる可能性も高い
なので、性能重視なユーザーが多い印象のあるRedmiユーザーに向けて大きく宣伝してしまうと、「強化された速度帯域に対応していないのに宣伝した!」と優良誤認になってしまう可能性があるのであえてLPDDR5表記のままにした可能性が高いと勝手に想像します。