ROM焼き試験場

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Xiaomi端末のデバイス別・TWRP等カスタムリカバリの導入方法 全機種対応・完全版

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以下Xiaomi.euチュートリアルの日本語適当訳です。

Tutorial - Installing a Custom Recovery | Xiaomi European Community | MIUI ROM Since 2010

 

 

※全機種対応とは書きましたが、基本的にXiaomi.eu対応機種のみです。

ここで紹介してない機種にも、Telegram等探すとリカバリが見つかる場合があります。

初めに

全てのカスタムリカバリは.IMGファイル形式でフォーマットされています。(Orangefoxのように、フラッシュ可能なZipファイルの場合もありますが、ほとんどの場合解凍するとIMGファイルが入っています。)

RAMディスクがデバイスのどこにあるかによってインストール方法が異なります。

カスタムリカバリを正しくインストールしないと、システム/リカバリの起動失敗、誤動作、または fastboot モードでループする原因になることがあります。

 

ダウンロードリンク

sourceforge.net

コードネーム別で並んでいます。

A12A13とありますが、Androidバージョンを指します。インストールされているAndroidとバージョンが合わないと内蔵ストレージの復号化ができず、OTAアップデートや緊急時のデータ退避ができなくなります。また、タッチが効かなくなったり画面明るさが調整できなくなったりと、動作も不具合が出る場合もあるのでちゃんとバージョンを合わせましょう。

 

fastbootのバージョンが古いと、これもインストール失敗の原因になるので注意

最新版→https://provider.xiaomi.eu/tools/fastboot.zip

* この記事では、カスタムリカバリのimgファイルを「recovery.img」と呼びますが、ファイル名は何でもかまいません。

 

方法A 専用のリカバリパーティションを持つデバイス(A/B)

以下のデバイスには専用の「recovery_a」「recovery_b」パーティションがあります。

リカバリイメージは、「recovery_a」「recovery_b」パーティションに直接Flashできます。

「recovery_ab」にFlashすると、1つのコマンドでab両方にFlashすることができます。

カスタムリカバリはROM更新後も維持されます。

 

プラットフォーム: Snapdragon 8 gen1 / 8+gen1 / 8 gen2 / 7+gen2

バイス:cupid、diting、ingres、mayfly、thor、unicorn、zeus、nuwa、fuxi、ishtar、marble

ファイルサイズ: 100MiB (104,857,600 バイト)

インストール方法:

fastboot flash recovery_ab recovery.img

fastboot reboot recovery

注意事項: "fastboot boot recovery.img"は実行しないでください。これを実行すると、「Bad Buffer Size」エラーが発生し、Fastbootループに突入します。

抜け出すには以下のコマンドを実行します。

fastboot erase misc
fastboot set_active a

方法B BootパーティションをRecoveryと共用するデバイス(A/B)

以下のデバイスにはRecovery専用のパーティションありません

リカバリRAMディスクは「boot_a」「boot_b」パーティションにあります。

OSとリカバリ両方にカーネルが共用されます。なので、リカバリイメージファイルを「boot_a」、「boot_b」に直接Flashしないでください。これをすると、OS起動に失敗します。

プラットフォーム: Snapdragon 678/680/695/778G/778G+/780G/870/888/888+

バイス: alioth, haydn, lisa, mona, munch, odin, psyche, spes(n), star/mars, sunny, taoyao, thyme, venus, veux/peux, vili

ファイルサイズ: 192MiB (201,326,592 バイト), ローミッド端末は 96/128 MiB (100,663,296/134,217,728 バイト)

インストール方法:

fastboot boot recovery.img

でカスタムリカバリを起動し、Advanced→ Flash current TWRP

を実行する。

Orangefoxの場合、仮起動し、Zipファイルをインストールする。

方法C vendor_bootをリカバリとして使用するデバイス (A/B)

Boot共用タイプ同様、Recovery専用パーティションがありません。

リカバリRAMディスクは「vendor_boot_a」「vendor_boot_b」パーティションにあります。

リカバリRAMディスクには、「boot_a」および「boot_b」パーティションに存在する特定のカーネル用にコンパイルされたカーネル モジュールが含まれています。
そのため、異なるカーネル バージョン用にビルドされたカスタムリカバリイメージを絶対にFlashしないでください。これを行うと、リカバリが起動に失敗したり、誤動作したりします。(OSカーネルバージョンによって使えるファイルが変わる)
偶然にも、これらのデバイスは「fastboot boot」コマンドをサポートしていないため、カスタム リカバリ イメージは「vendor_boot_a」および「vendor_boot_b」パーティションに直接フラッシュできるように構築されています。
「vendor_boot_ab」にFlashすると、1 つのコマンドで「vendor_boot_a」と「vendor_boot_b」の両方にFlashできます。

プラットフォーム: Dimensity 8100/8100-Ultra/9000/9000+
バイス: daumier, matisse, rubens, xaga(pro/in) ※AB対応のMTK系のみ
ファイルサイズ: 64 MiB (67,108,864 バイト)
インストール手順:

fastboot flash vendor_boot_ab recovery.img
fastboot reboot recovery

方法D 専用のリカバリパーティションを持つデバイス (非A/B)

以下のデバイスには専用の「Recovery」パーティションがあります。非ABシステムなので、boot_a等に分かれていません。MTK系も非ABであればこれに分類されます。

カスタムリカバリイメージは直接recoveryパーティションFlashできます。

カスタムリカバリはROM更新後も維持されます。

プラットフォーム: Snapdragon 662/720G/730/730G/732G/750G/765G/768G/860/865
バイス: apollo, cas, citrus, cmi, courbet, gauguin(pro), lime/lemon/pomelo, lmi(pro), monet, phoenix, picasso, surya/karna, sweet, umi, vangogh, vayu/bhima 等
ファイルサイズ: 128 MiB (134,217,728 バイト), 古いデバイスは 64 MiB (67,108,864 バイト)

インストール方法

fastboot flash recovery recovery.img
fastboot reboot recovery

fastboot boot recovery.imgを使うと、Flashせずにカスタムリカバリを起動させることができます。

 

※これらよりも古いデバイスは「専用のリカバリパーティションを持つデバイス (非A/B)」にあたります。

日本語化

対応してあれば、日本語も使えます。