うっとりデザイン
Redmi Note 11 Pro 5G(中国版)
先日グローバル向けに発表されたRedmi Note 11シリーズだが、SoCやスピーカーもろもろが若干変更されており中国版とはちょっと違った端末になっている。そしてグローバル向けとしてはインドにのみ名前を変更してリリースされている。*1
先に発表された中国版のほうがよさそうなので買ってみた。(日本版出たら多分そっちも買う)
グローバル向けRedmi Note 11 Pro+ 5Gの実機&レンダリングがリーク!気になる価格は? - プラグマライフ
結局中華版ベースのグローバル版出るんだ・・・
スペック
SoC:MediaTeK Dimensity 920 5G Antutu45万程
RAM:6GB または 8GB 拡張メモリ対応
ストレージ:128GB または 256GB microSDカード(最大1TB)対応(SIM2と排他)
ディスプレイ:6.67インチ 有機EL 120Hz対応 HDR10+ 最大輝度1200(標準700)ニト
カメラ:メイン108MP,超広角8MP,マクロ2MP
サイズ:163.7 x 76.2 x 8.3mm
重さ:207g
バッテリー:5160mAh
その他:JBL監修ステレオスピーカー、NFC、3.5mmイヤホンジャック、67W急速充電、MIUI
対応バンド:国内キャリア対応
4G 1, 2, 3, 5, 8, 19, 34, 38, 39, 40, 41, 42
5G 1, 3, 5, 8, 28, 38, 41, 77, 78 SA/NSA
グローバル版との違い
参照元:Compare Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G vs. Xiaomi Redmi Note 11 Pro (China) vs. Xiaomi 11i - GSMArena.com
サイズ違いは小数点以下なので誤差。重さは5g多いが、それ以外はほとんど勝っている?グローバル版はまだ発売してないので不確定な情報の可能性もあります。
日本版は多分グローバル版ベースにFeliCa載ります。
スペック以外に、筐体も少し違います。
- カメラバンプがグローバル版は2段階に盛り上がっている
- カメラのデザイン、位置が違う
- 上部スピーカー、赤外線ポートの位置が違う
- SIMトレー形状が違う
見た目はそっくりだが意外と完全に別機種のようだ。なので、ケースの流用は難しいでしょう。コードネームも異なるのでグローバル版(veux)のROMをこれ(pissarro)に焼くといったこともできません。
ちなみにPro+という急速充電120Wに対応した上位モデルもあるが、超急速充電対応以外はまったく同スペックです。コードネームも同じです。
購入場所
jd.comを初めて使ってみた。新製品でも現地の定価で購入することができ、配送も1週間ちょっと(ほぼ8日)で届いた。
初めてJD.comを使って中華スマホを買ってみた - ROM焼き試験場
開封
梱包はなかなかアバウト。Aliのぶん投げ配送ではないのでそこまで大きなへこみはないが、緩衝材は結構薄い。
箱
中国版特有のでかでかと端末名が書かれている。グローバル版と違ってシンプルかつ大胆で好き




開けると恐竜くん(ケース等が入っている箱)の下に本体 の下に充電器
付属品
本体、クリアケース、SIMピン、USBケーブル、67W充電器、説明書
いつも通りの構成です。本体カラーは「浅梦星河」を選んでみました。中国版限定カラーです。
充電器


充電器は今までの33W充電器とほぼ同サイズで67Wを実現している。
プラグ形状は穴が無いですが日本と同じで普通に使えます。
充電器側のUSBポートに独自に1ピン追加されているもので、対応したUSBケーブル*2で無いと67W充電はできません。
ケース
ケースはシボ加工がすごく薄く細かく、ほとんど完全透明ケースだ。
本体を見る


中国版特有の背面シール、前面はシンプルに「Redmi」のみの記載


背面がきれいすぎる!!!!!!!
上の方は水色、下に行くにつれて紫になっており、ラメがちりばめられている。光が当たると黄色に反射する。ガラス製で、指紋は付きやすいツルツルタイプ。なお、他カラーはマットな質感です。
カメラは5眼ありそうだが実際は3眼。左下は意匠
なお、グローバル版とはデザイン、カメラの位置、フラッシュの位置が異なっています。
側面など
右側面は電源ボタン、音量ボタン
上側面にはスピーカー、マイク、赤外線ポート、イヤホンジャック
グローバル版と、少し配置が異なります。
下側面はSIMスロット、USBポート、マイク、スピーカー
グローバル版とSIMスロット形状が違う。
左側面にはなにもなし
角ばったデザインだがiPhone12のような直線的な角ばりではなく、側面は少し丸みがあり手にフィットしやすく感じた。
ディスプレイ関係
ディスプレイは中央パンチホールで、最初からすでに保護フィルムが貼られている。


パンチホールのサイズは小さくも大きくもない。下あごは一般的なミドルレンジクラスです。液晶の機種よりは狭いです。
輝度が明るく、直射日光が眩しくて一般的なスマホでは見えづらい状態でも普通に見れます。
SIMスロット


SIMスロットは両面にSIM2枚入る。裏面はmicroSDカードも入るが、排他仕様となる。
カメラバンプが超分厚い その他本体に関するところ
カメラバンプはかなりかなり高い。ガタガタする確率は99%。グローバル版と違い、カメラ部分はフラットです。
←グローバル版はさらにもう一段盛り上がっている。
安いミドルレンジにありがちな側面角の継ぎ目が完全に無く、合金のフレームなので質感が高いです。
スピーカー
JBLのロゴが光ります。グローバル版では監修がカットされているようです。
第一印象は音量がすごくデカい!本体がジリジリ振動すると良くないらしいが、振動は少なく、音質は保証されている気がする。
イヤホンジャックもあるので音に関してはぬかりない。
ケース付けた時
全然色を悪くさせない完全透明だ。
カメラを守るためにかなりごつくなっている。
指紋認証の部分のつくりが良く、ボタンとケース側面部分が全く同じ高さになっているので認証がとてもしやすい。
うつくしい!
電源ON ソフトウェア等





初期Verは12.5.6だった。中国版なので、当然日本語は使えない。
不完全日本語化


Miアカウントにサインインし、(SyncとFind deviceは必ずオフにする)、USBデバッグ設定3つを有効化する。
PCから以下のコマンドを実行し、再起動させる。
adb shell settings put system system_locales ja-JP
エラーが出る場合、USB debugging (Security settings)を有効化する。


今後入れるアプリが日本語表示されるようになる。システムUIや一部純正アプリは英語のままです。
VoLTE有効化 +ブートローダーアンロック
Povo2.0のSIMを刺してみたが、刺しただけでは使えなかった。電話アプリから「*#*#86583#*#*」と入力するとキャリアチェックが無効化され使えるようになる。





これでブートローダーアンロック申請も通ります。PCに接続しMiUnlockで作業したところ、いつも通り168時間でした。
Playストアインストール
ホーム画面にある、GetAppsアプリを開きます。




最初のアプリがいっぱい出てくる画面は右上のスキップを押さないと大量にインストールされてしまいます。検索からGoogleと検索し、Play商店を探してインストール/アップデートします。
GetAppsストアはPlayストアとは関係ない独自アプリストアなのでAntutu等も普通にあります。ほとんど中華アプリですが。


Playストアが入ります。
ベンチマーク
MIUIバージョン:12.5.15 メモリ拡張:あり
Antutu


43万点と、期待していた数字(50万級)より低めに出た。ゲームターボを適用すると50万届かないくらいになったが、すこし期待外れ・・・
しかし732Gの35万点よりはかなり性能が上がっており、軽いゲームや設定を落とせば重いゲームも動かせそうです。
Geekbench



ターボ有り
3DMark






ストレステストは、Stability(安定性)がすごく高く、発熱もバッテリードレインもほとんど無い。
ゲーム
Redmi Note 11 Pro 5G 中国版
— ミ💾田(みた) (@mita_98_) 2022年2月12日
パズドラ pic.twitter.com/VYGBVoRPgi
パズドラがかくつかない!!!!!MTKしゅごい!!!!
ツムツムはガチ勢がやると不満が出そうだが、自分でやってみてる分には普通に動いているように感じる。
原神は、ほぼバグレベルで不安定な日本ROMのMi11Lite5Gよりは快適にできています。
カメラ
総評:明るい環境では〇 それ以外全部だめ




標準が16:9だった。ズームは最大10倍まで。
以下作例は30%に縮小しています。フル解像度はこのGoogleフォトにアップロードしています
標準カメラ


こ、これは・・・Xiaomi特有のどぎついAI!!ごはんが白飛びしてしまう。


室内で少し暗めな環境だとAIはいいかんじに補正してくれます。ちょっと背景が飛んだり、被写体ブレに弱かったりしますが。
標準カメラのズーム





デジタルズームは最大10倍まで可能。所詮デジタルなので高倍率はガビガビ 2~3倍までが限度?
1億画素モード
1億画素モードは明るい環境であれば使えると思います。サイズは1枚辺り20MBもあります
Redmi note 11 Proの写真撮影
— ミ💾田(みた) (@mita_98_) 2022年2月13日
1億画素で一瞬止まる と 連続で撮れるか pic.twitter.com/WfcWvbIrTm
しかし、撮影時にガクっとフリーズするような挙動をするので撮影が難しいです。連続で撮影は不可能でしょう。
通常モードでもパシャパシャとは撮れません・・・バーストモードを使いましょう。
超広角


超広角レンズは普通のミドル帯だなという印象。
マクロ
マクロカメラは前の10Proのテレマクロレンズから完全に退化した、ただのマクロレンズになっており撮影しづらく画質も良くない。プロモードでマニュアルフォーカスが使えなくなっており、有機EL配列を撮影するなど夢のまた夢。
夜景


夜景は・・・良くは無いと思います。
超広角の夜景はやはり暗いですね~
1億画素モードは「夜景モード」と併用できない。ノイズがすごかった。
バッテリー関係
歴代RedmiNoteシリーズはバッテリー持ちが魅力だったが、高性能SoC、高リフレッシュレートディスプレイのこの機種のバッテリーは以下程か?
※バッテリー計測は状況により変動します。
Povo2.0 室内 MIUI12.5.15中華ROMでの検証です。
PCMark for Android
リフレッシュレート120Hz、明るさ半分程、音量下から2番目、ダークモードオフで計測
99%~20%になるまでの時間はなんと驚異の13時間12分!スコアが途中で落ちることもなく性能を維持できている。
1日フルに使っても確実に持ちそうだ。
充電スピード
付属の67W充電器を使うと、画面に小数点以下の数字が表示されてモリモリ増えていく場面が見れます。(実際に充電されているかはさておき)
残量19%からフル充電まで10分ごとに計測してみました
結果、10分ごとにおおよそ18%のペースで増えており、1時間もあれば空でもフル充電できそうです。
バッテリー持ちと充電速度、どちらもかなり性能が良いです。
まとめ
カメラ以外は高水準。正直期待しすぎていたところもあり、カメラがなぜか退化しているのがすごく残念に感じた。逆にそれ以外の処理性能、ディスプレイ関係(発色、輝度、リフレッシュレート)、スピーカー、バッテリー持ちなどは非常にレベルが高く、カメラにこだわらない人にはおすすめできます。フルバンド対応でROM焼きも可能だし。グローバル版/日本版はスナドラだがそんなに人気出無さそうだし。
よいところ
- 筐体のデザイン、色
- 120Hzでもカクつかない性能
- ディスプレイ輝度
- スピーカー
- バッテリー持ちが強すぎる
- イヤホン、SDカード等拡張性の高さ
- 安い 3万5千円くらい
わるいところ
────アフィリエイト────
ROM焼き
↑書きました
中国版限定と思いきや、名前を変えてインドで展開されている。
「INFK」のものは末尾がXMでなく、インドのキャリア版の可能性があるので「INXM」のものを使ってください。*3
グローバル版がやっと発売になったので、MIXMやEUXMを使ってもOKです。
ブートローダーアンロック後、MiflashでClean allで焼くだけです。MTKだからといってやり方は他機種と全く一緒です。