海外製作のROMだが、Magiskモジュールでおサイフケータイ使用可能です。
GSIではないです。あとUNOFFICIAL版です。
LineageOS
カスタムROMの老舗中の老舗であり、様々なカスタムROMのベースにもなっている汎用性の高いカスタムROM。カスタマイズ項目は少な目だが、その分安定している。余計な味付けがされていない。
LineageOS – LineageOS Android Distribution
Mi11Lite5G向けには公式でサポートしておらず、ユーザーがビルドした物が公開されている。
アップデートは以下のテレグラムチャンネルで公開されている。
※”Renoir”と書いてあるものがMi11Lite5g向けのモノです。
追記:
Android12L対応しました。
ACC、33W急速充電は修正済み
必要なもの
- ブートローダーアンロック済みの本体
日本版 M2101K9Rで検証。
必須ファーム:MIUI12.5.7 それ以外のバージョンだと不具合発生する可能性あり
Mi 11 Lite 5G Global Firmware V12.5.7.0.RKIMIXM | Xiaomi Firmware Updater
- ADB fastboot環境構築済みのPC
- USBケーブル
ROM本体:
Download latestではなく、Modifiedの日付が新しいrenoir向けのものをダウンロードしてください。md5sumは改ざんチェック用ファイルなので不必要です。
Gappsは含まれていません。BiTGapps(Arm64 Android11用)を使いましょう。FlameGappsは起動しませんでした。
※20211205ビルドのみ、Gappsやその他Googleのアプリが同梱されています。その場合はGappsを追加で焼く必要はないです。
カスタムリカバリ:
boot.img、vendor_boot.img、dtbo.imgをダウンロードする。
おサイフケータイを使う場合:
- FelicaMagiskモジュールmitanyan98.hatenablog.com
カスタムROMインストール前にfelicaメモリは「未利用」にしてください
インストール
カスタムリカバリを焼く
端末をFastbootモードで起動させPCと接続します。(音量下+電源 同時長押し)
以下コマンドを実行します。
fastboot flash boot_ab lineage-18.1-20220412-UNOFFICIAL-renoir-boot.img
fastboot flash vendor_boot_ab lineage-18.1-20220412-UNOFFICIAL-renoir-vendor_boot.img
fastboot flash dtbo_ab lineage-18.1-20220412-UNOFFICIAL-renoir-dtbo.img
※ファイル名は適宜ダウンロードしたものに置き換えてください。
正常にFlashできたら以下のコマンドでリカバリを起動させます
fastboot reboot recovery
端末がLineageOS recoveryで立ち上がります。音量キーで上下に移動し、電源キーで決定します。
リカバリ操作
まず、FormatDataをします。
内部ストレージはすべて消去されます。必要なデータはバックアップを取っておいてください。


Factory reset→Format data→Yes を実行します。
Firmware焼き
事前にインストールされているMIUIのバージョンによってカスタムROMの動作が変わり不具合が出る場合があります。Mi11Lite5Gの場合はBluetoothが全く動かなかったり不安定になるようです。
Apply updateを選びます。


Apply from ADBを実行すると、ADB sideload待機状態になるので、PCと接続し以下のコマンドを実行します。
adb sideload fw_renoir_miui_RENOIRGlobal_V12.5.7.0.RKIMIXM_8f9da4976d_11.0.zip
インストール後、連続でROM導入しようとするとエラー出ますのでリカバリを再起動させます。
※この手順はMIUI12.5.7の場合不要です。
ROM焼き
トップ画面に戻り、Apply updateを選びます。


Apply from ADBを実行すると、ADB sideload待機状態になるので、PCと接続し以下のコマンドを実行します。
adb sideload lineage-18.1-20211205-UNOFFICIAL-renoir.zip
太字の日付は適宜ダウンロードしたものに置き換えてください。
47%でストップし、No errorという表示が出ていれば正常に完了しています。
オプション:Gapps、Magiskインストール
GooglePlayストアアプリを使うために必要なGAappsを、おサイフケータイやMagiskモジュールを使いたい場合はMagiskをインストールしましょう。初期セットアップ後でもかまいません。
FW同様、連続でインストールしようとすると失敗するのでリカバリの再起動が必要です。
トップ画面→Advanced→Reboot to recoveryでリカバリに再起動させます。
Apply update→Apply from ADBを実行し、Magiskをインストールします。
adb sideload Magisk-○○.apk
※ダウンロードしたものに適宜打ち換えてください
APKそのままインストール可能です。インストール開始時端末にsignature verification failedみたいなこと言われますが、Yesを押すとインストールされます。
インストール完了後はサイドロードモードを自動で退出しているので再度オンにしてGappsも同じようにインストールします。
adb sideload BiTGappsのzip
インストール完了
トップ画面に戻り、Reboot system nowを実行して再起動させます。


セットアップ画面が表示されます。
使用感等
ホーム画面 プリインストールアプリ
追記:Gapps非同梱版の20211230ビルド+BiTGappsとMagisk



まったく一般的な素のLineageOSになっている。標準ブラウザが使いづらい点以外はシンプルで良い。設定項目やその他見える範囲では過去と違いはない。チェンジログが見つからない…
Gapps同梱されている211205ビルド版↓


素のLineageとはちょっと違う。プリインストールアプリはシンプル。Gapps同梱であるがPlayストアのみならずフォトやマップ、ChromeなどシステムアプリもGoogle製に置き換わっている。
設定


設定アプリはシンプルで、独自メニューは無い。すべての項目が日本語化されている。


デバイスモデルを正常にMi11Lite5Gと表示している
ちょっとだけカスタマイズ
独自設定メニューは無いと書いたが、設定→システムの項目にすこしだけ設定項目がある。
ナビゲーションボタンの長押しの動作設定やステータスバー項目を設定できる。
ステータスバー(おすすめ設定)


ステータスバーはちょっとだけ弄ることができる。
アイコンの表示設定、時計の位置、秒数表示、電池アイコンの変更、明るさスライダーの表示設定等



特に、明るさスライダーの設定は、クイック設定まで引っ張らないと変更できない明るさ変更を、3枚目のように通知を出すだけで変更できるようになるのでとても有用。AICPやArrowには入っていないのでこの機能は追加してほしい。
クイック設定



クイック設定項目はとくに追加などはされていない。データSIM切り替えは無いもよう
ワイヤレスパワーシェアはもちろん非対応です。
リフレッシュレート変更 ダークモード



ディスプレイ設定ではほとんど素だが、90Hzリフレッシュレートの変更、ダブルタップでスリープ解除の設定ができる。DT2Wは正常に動作する。
ダークテーマは標準では薄いグレーだが、ピュアブラックを有効化することで完全な黒に変更が可能。
タスク一覧画面
タスクの「すべてクリア」ボタンは下になく、ちょっと不便。
再起動時の⚠️通知


不具合?かどうかは知らないが、再起動時Trustから⚠️通知が来る。ビルド署名をオフにすることで通知をなくすことができる。
SELinuxはEnforcingなのでセキュリティ的に脆弱ではない。
ホームアプリ
Gapps非同梱版はLineage標準のTrebuchetが使われています。サードパーティランチャでジェスチャは問題ないです
※以下Gapps版のみ


デフォルトのホームアプリはなんと(?)Pixelランチャーです。
カメラ
カメラアプリはショボいAOSPなので、GCamを推奨します。
GPS



GPS動作。
仮想メモリ
仮想メモリ確認したら、2GB追加されていました。少ないと感じたらFKM等で増やそう。
動画再生
HDRも60fpsも問題なく再生できます。イヤホン変換も問題なし
おサイフケータイ


Magisk Hideオン、Magiskを隠すを実行すると、そのままSafetyNet通過した。
おサイフモジュールをインストール。



ドロワーにおサイフケータイがあり、初期設定もOK。動作も問題ない。
べんち


AntutuとGeek ほとんど最高性能だ。


3DMarkのストレステストでは、1ループめがうまく測れなかったのかスコアが200ほど低かったが、あとは完全に安定しており、ずっと3155以上を維持している。
バッテリー8%減少、温度は5度上昇
まとめ
ピクセルランチャーが使われていたり、プリインGappsが多かったりと、若干Pixelっぽく使える。
カスタマイズ項目少ないが、自分的には弄りたい項目が弄れるのでこれはこれで良い。
おサイフケータイはプリインストールではないが、モジュールを入れればAICP等と同等の動作が可能になる。
動作自体すごく安定しておりおすすめだ。
海外産の非公式ROMだが、ちょくちょくアップデートされている。
12/14現在AICP/Arrowの開発者がちょっと忙しいので少しの期間開発ストップするらしいので、つなぎで使ってみても良いかもしれない。
他のMi11Lite5G向けROM
DotOS
PixelExperience
FlokoROM
ArrowOS
AICP
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