ROM焼き試験場

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文鎮化したNubia Z60 Ultraの復旧とBootloaderUnlock

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という日記

 

始まり

XでNubia Z60 Ultraの販売ポストを見てフリマ相場より結構安かったのでホイホイ買ってしまいました。

そして代金支払い直後こんな返信が来ました…

 

「すみません、リセットかけたら文鎮化しちゃいました」

 

あまりの唐突さに驚きを隠せなかったが、幸いアンブリックが確立されているという情報をキャッチ済だったため(少しの値引きをしてもらって)そのまま引き取ることにしました。

 

すぐ発送してもらい、翌日に到着したので良かった。

 

 

状態確認

普通に電源を入れると画像の通り赤いビックリマークが出て起動しません。ブートロゴは出ますが、OSが起動することはありません。

<!>

Your device is corrupt. It can't br trusted and may not worl properly

Visit this link on another device:

g.co/ABH

 

PRESS POWER KEY TO CONTINUE

これは通称「Red state」と呼ばれるもので、なんらかの原因でシステムパーティションが壊れると検証に引っかかり起動させなくしています。Bootloader Locked状態で壊れているので、通常直す手段は無くメーカー送りか手放すかしかできません。

ボタンコンボ確認

  • EDL起動

電源+音量上下同時押ししながらUSB接続

または

USB接続したままで20~30秒くらいデバイスマネージャーが反応するまで長押しし続ける

  • Fastbootモード起動

USB接続し、音量上下+電源長押し続けると起動することがある

必要なもの

BootloaderUnlock

まずEDL焼きを試したが、うまくいかないのでBootloaderUnlockからしてみることにしました。

 

xdaforums.com

からToolboxをダウンロードしてください。EDLドライバを既にインストール済みの場合はZadigは不要です。

Zipファイルにパスワードがありますが、投稿に書いてあります。

 

toolboxを起動させ、EDLモードで接続します。

Found EDL 9008 と表示されたら「Flash ENG bootloader」をクリックします。

緑のプログレスバーが満タンになったら完了で、Fastbootモードで起動させてみます。

※電池が少ないとFastboot起動が難しいかもしれませんが起動できますのでがんばってください

 

Fastbootモードで起動したら

fastboot flashing unlock

fastboot flashing unlock_critical

をそれぞれ実行します。

アンロックするかどうか画面に表示されるので音量キーで操作し、「UNLOCK THE BOOTLOADER」で電源キーを押しアンロックします。

 

本体データが削除され、再起動されます。

 

unlock_critical実行時も同じことをします。

本体のOEMロック解除はオフでもできるようです。

 

BLU後、再度EDL接続し、「Restore to PROD bootloader」を実行し、純正のablに戻します。でないとOTAに失敗するようになります。リストアしてもBLU状態は維持されます。

 

Get init_bootはMagisk導入用のinit_bootをわざわざDSUを入れる必要が無く抜き出せるものとなっている。

BLU後試したこと(失敗)

BLU後でもRed state状態は直りませんでした

 

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta_a vbmeta.img

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta_b vbmeta.img

強制的に検証無効化するとどうなるか確認するためにvbmet焼きをしてみました。

 

結果はFastbootループするようになりブートロゴすら出なくなりました・・・

EDL焼き

xdaforums.com

XDAそのままです。

EDLROMはここからDLします。

 

QFILを起動します。

左側Select build typeの「Flat build」を選択します。

Programmer PathはEDL ROM内の「firehose.elf」を選択します。

「Load XML」をクリックし、xml選択をしますが、"複数選択でrawprogram0.xml~rawprogram5.xmlまで選択します。0~5が順番になるように

続いてpatch xml選択画面が続けて開くので、rawprogram同様にpatch0~patch5まで選択します。

 

Firehose configrationを押し、Storage typeが「UFS」になっているか確認します。(デフォルトでUFSだったが)

 

ここまで準備出来たらEDLモードで接続し、「Select Port」を押して繋がれているQDLoader 9008デバイスを選ぶ。

そして「Download」ボタンを押すとFlashされます。

 

ここで結構こけたが、解決法はよくわかりませんでした。

こけた点は「Download Fail: FireHose Fail: FLoader Fail: Process fail」というエラーで、2つあるEDLROMどちらでも発生した。QFILやQPSTやEDLドライバを変えたりしたものの変わらなかった。

 

ともあれ、正常に動くとプログレスバーが進み、結構時間がかかるがFlashされる。

 

自動で再起動し、ブートロゴを拝めました!!!

 

なおった

最初セットアップ画面が出てこず、うまく焼けなかったか?と思ったら充電がすっからかんになってただけだった。充電すると問題なく動作しました。

最新のSnapdragon 8 Gen3マシンをかなりお得に入手することができました。前から気になってたし。

EDLで復旧ができるので改造用途にも向いていますな。塞がれたBLUも可能になったので(なおカスタムROMがあるとは言ってない)

 

値引きありがとうございました。

 

 

 

Magisk入れる

edl ROM内のinit_boot.imgを使ってパッチする。

fastbootdモードで再起動させ、

fastboot flash init_boot_a magisk_patched.img

(init_boot_aは現在のスロットによって変更する)

 

Stockのablだとflashすら塞がれて焼けません。

 

fastbootdモードだと焼けます。