結果:かなりおすすめ
GSI
Generic system imageの略で、その名の通り汎用的なシステムイメージ(OS)。元来カスタムROMはその機種向けに専用でビルドしなければならないがGSIを使えばその必要なくカスタムROMをインストールすることができる。カスタムリカバリも不要で試すことができる。
今回は発売してすぐのRedmi Pad(3GBモデル)にLineageOS 19.1(Android12L)のGSIを入れてみた。
純正MIUIだとメモリ不足でとても鈍重だったが、入れてどうなるか?
仮想メモリ追加でもっと快適になります
必要なもの
- ブートローダーアンロック済みの本体
- Redmi Pad グローバル版 RAM3GBモデル
- ADB/Fastbootが使える環境
- LineageOSのGSIイメージ
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https://sourceforge.net/projects/andyyan-gsi/files/lineage-19.x/
- arm64_bgS-vndklite-secure(GMSあり、非Root?)を使用。
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- USBケーブル
- 初期ROM
- 現状インストールされているものと同じバージョンを使ってください。
- 日本版はGlobal
インストール方法
他のGSIと同じ
①FastbootDモードに切り替え
fastboot reboot fastboot
②綺麗にする
fastboot erase system
fastboot -w
③vbmeta焼き
fastboot flash vbmeta --disable-verity --disable-verification vbmeta.img
使うvbmeta.imgは初期ROMの中にあるものを使う
④ROMインストール
fastboot flash system lineage-19.1-xxxxxxxx-UNOFFICIAL-arm64_bgS-vndklite-secure.img
⑤再起動
fastboot reboot
使用感
大きな動作の問題は起きなかった。
標準状態だとタスクバーが表示され、下部にアプリが表示されたりナビゲーションボタンが隅に寄る仕様になっているが、ボタン内のEnable taskbarをオフにすることで通常のナビゲーションバーに戻すことができる。
Phh settingsのXiaomi featuresのEnable DT2Wオンでダブルタップで画面オンが可能になる
Misc featuresからリフレッシュレートの各固定ができる。
タッチ挙動がおかしいのかドロワーからホーム画面にアイコンを置けないのでショートカット作成アプリから作った。別ホームアプリを使うのが多分速いが
動画視聴マシンになれるか
Youtubeでは1440p 60fpsを全く問題なく再生できた。HDRはもともと非対応
DRMは純正そのままL1。
なのでプライムビデオで高画質視聴ができます。
その他ニコ動やローカル再生も全く問題なし
バグ
- ホーム画面にアイコン置けない
- フリップカバーのスリープ解除は可能だが、閉じてもスリープしない
まとめ
良くなった点
- 動作が全体的に軽快
- 特に画面回転の反応が格段に良くなった
- ただしアニメーションは切った方が良い
- 画面分割ができるようになった
- できるからと言ってもメモリ不足で片方のアプリが落ちることがある
- ダブルタップでスリープ解除も動作
- Widevine L1維持
悪くなった点
- フリップカバーの動作
- 顔認証使用不可
- 明るさ自動調節が無い
これは焼くべき。明らかに動作がサクサクするようになったのでメディア視聴がより快適になった。特に大きなバグも無いのも良い。
MTK機でGSIを動作させるとどうしてもVoLTEが動かなくなったりと携帯電話としてはとても使いづらいものになるが、Redmi PadはSIMがそもそも使えないのでその辺関係なく使うことができる。今のところセルスタンバイのようなバッテリー消費も無し。
やはり3GBではMIUIはまともに動かないのでRedmi A1のようにピュア泥を搭載してほしかった。