ROM焼き試験場

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KernelSUを使って(ちょっとだけ)簡単にMagiskを導入する方法

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Magisk導入はすこし面倒

mitanyan98.hatenablog.com

カスタムリカバリがあれば楽だが、出たばかりの機種や不人気機種だと開発されていないことが多い。ならBoot.imgを抜き出してやればよいが、わざわざDSUを構築インストールしてadb pullしたり、何GBもある公式ROMをダウンロード、解凍したりする(場合によってはRecoveryROMをばらすとか)ことも割と面倒。

kernelsu.org

しかし最近開発が活発なKernelSUを使えば割と簡単に導入することができたので紹介する

 

動画版

www.youtube.com

必要なもの、環境

  • ブートローダーアンロック済みのAndroidスマホ
    • 今回はXiaomi13 Ultraを使用
  • GKI2.0に対応している
    • プリインAndroid12以降であれば大体対応している?
    • KernelSUアプリ入れて、「未インストール」と表示されれば対応しているよ
  • カーネルバージョンがリリースにあるものと合致する 
    • 大体5.xx以上。4以下は非対応 
      • 無い場合、自分でビルドする必要がある
      • もしくは今まで通りDSUを使ってファイルを抜き出す
  • 「fastboot boot」コマンドが使える端末
    • 最近(2023年後半)?のXiaomi端末だとなぜか動かない?
  • Magiskアプリ
  • KernelSUマネージャーアプリ
  • ADB fastboot環境のあるPC

必要ファイルのDL

github.com

上記Githubページから必要ファイルをダウンロードする。

  • カーネルバージョンに一致するイメージファイル
  • マネージャーアプリ

マネージャーアプリは-release.apkと書いてあるもの。これは普通にインストールする。

カーネルイメージはShow all ~assetsを押せばすべてのファイルが表示されるので探す。

 

Xiaomiデバイスの場合

設定→デバイス情報→詳細技術と仕様→カーネルバージョン に書いてある。

Xiaomi 13 Ultra(MIUI14.0.10 CNROM)の場合、5.15.74-android13 なので

Ctrl+fを使って探す。 Xiaomiデバイスの場合、-boot-gzと付くものを使いましょう

 

DLしたら解凍する。

github.com

Magiskも普通にインストールする。

KernelSUをBootする

解凍したimgがあるフォルダ上でShift押しながら右クリックし、ターミナルで開く(かPowershellで開く)

 

端末をFastbootモードで起動し、PCに接続する。

fastboot boot android~-5.~-boot-gz.img

を実行し、起動させる。ファイル名はダウンロードした物に置き換える。決してflashは行わないこと!

 

真っ暗のままの場合、もう一度Fastbootに入りコマンドを実行する。多分起動する

KernelSUの確認、boot/init_boot.imgのバックアップ

起動したらKernelSUアプリを開き、動作中(Working)となっていることを確認する。

下部のスーパーユーザータブ(盾アイコン)をタップ

「shell」を検索し有効化。

 

androplus.org

上記サイトを参考に、adb shell→suでスーパーユーザーになった後、boot/init_boot.imgを抜き出しておきましょう。(init_bootパーティションが存在しなければboot.imgを使います)

cd /dev/block/bootdevice/by-name/ #パーティションがあるフォルダに移動

ls #全ファイル名の表示

(bootまたはinit_bootを探す。)

dd if=/dev/block/bootdevice/by-name/init_boot_a of=/sdcard/init_boot_a.img #ddコマンドを使い、init_boot_aをsdcardにコピーしている

bも同様

これでバックアップが取れたので、抜き出したものはPCにコピーしておく

Magisk導入

スーパーユーザータブをタップ

検索からMagiskを検索し、スーパーユーザーを許可する。

 

Magiskアプリを開くと直接インストールが可能になっているのでインストールから「直接インストール」を実行する。終わったら再起動。

(Unable to find~と出るが気にしないで良い)

 

再起動後、再度Magiskアプリを開くと「追加のセットアップが必要です」と表示されるので「OK」をタップ。インストール画面が開くのでまた「直接インストール」を実行する。今度はエラー無く終わるので再起動する。

 

これでMagisk導入は完了!

まとめ

  • KSUアプリとMagiskアプリをインストールする
  • 本体カーネルバージョンとあうimgをfastboot bootする
  • KSUアプリからMagiskアプリのスーパーユーザーを許可する
  • Magiskの直接インストールを実行する(x2)

簡潔に書くと4項目で終了するほどシンプルに導入できる。

不便な点としては対応しているカーネルが無い場合があるのと、最近の機種でしかできないということがあげられる。その場合はおとなしくboot.imgを引っ張ってパッチするしかない。