メイン機から降り、放置気味だったのでカスタムROMを入れてみることにする
AICP Official対応
Android Ice Cold Projectの略で、かなり昔からある印象。独自設定メニューがあり、そこからUIの見た目をかなり細かくいじることができる。
AICPチームから公式にサポートされており、アップデートや修正などが長くされるだろう。
一応おサイフケータイ動作します。
必要なもの
- ブートローダーアンロック済みの本体
SIMフリー日本版を使用。Android12からインストールしようとするとカスタムリカバリが起動しないので事前に11のストックROMを焼いておく。
おサイフケータイを使う場合、Googleログインして初期設定を済ませ、Titanium BackupでFelica関連アプリ4つをバックアップしておく
- USBケーブル
- ADB fastboot 構築済みのPC
- LineageOS recovery
Recovery Imageをダウンロードする。
- ROM本体
ページ上のGOOGLE⇒barbet辺りをクリックするとビルドが表示される。
- Gapps
MindtheGappsが推奨されているのでそれを使う。
V16.1の場合は11.0-arm64
V17.1の場合は12.1-arm64
のGappsをダウンロードする
手順
以下r-16.1-WEEKLY-2022324バージョンのインストール検証です。
カスタムリカバリ導入
bootloaderモードで起動させる。
音量下+電源同時長押し 又は adb reboot bootloader
fastboot flash boot_a lineage-18.1-20220324-recovery-barbet.img
fastboot flash boot_b lineage-18.1-20220324-recovery-barbet.img
端末の音量ボタンを操作して、Recoveryで起動させる。
リカバリ操作
FormatData (初回のみ)
純正ROM等からインストールする場合はデータをWipeしないと入らないのでやります。[Factory reset]から[Format data]を実行します。
カスタムROMインストール
[Apply update]⇒[Apply from ADB]からADB Sideload状態にし、PCに接続します。
以下コマンドからROMをインストールします
adb sideload aicp_barbet_r-16.1-WEEKLY-20220324.zip
※ROM名は適宜DLしたものに変える。
インストール時、Signature verificationエラーが出ますが、Yesを押すとインストール開始します。
リカバリ再起動
[Advanced]⇒[Reboot to recovery]を実行し、リカバリに再起動させる。
リカバリがTWRPに置き換わっている。
Gapps、Magiskインストール
[Advanced]⇒[ADB sideload]の順にタッチし、Sideload状態にする。
ROMと同じようにSideloadコマンドでGapps、Magiskをインストールする。
adb sideload MindTheGapps-11.0.0-arm64-20220217_100228.zip
adb sideload Magisk-v23.3.apk
再起動してインストール完了
起動ロゴが出て…
セットアップ画面が出たら完了
使用感
素のAndroidといった感じだ!プリインストールアプリはLineageと同じような感じで最低限だ。ブラウザは使い物にならないJellyなので早急に別のモノを入れるべきだ。
設定はふつーのandroid。SELinuxはEnforcing。使い慣れたAndroid11だ。
Pixel純正機能の指紋センサースワイプで通知を表示やシングルタップでスリープ解除、持ち上げてスリープ解除などそのまま使える。ジェスチャーナビゲーションはジェスチャーバーを非表示にもできる。
カスタムROM専用設定メニューとして、AICP Extraというものがある。主に見た目を変更させるものがほとんどだが、システムの動作も細かく変えることができる。
デフォルトで広告ブロック機能(Hostsファイル形式)を搭載しています。またシステムプリインストールアプリをさらに消去するツールもあります。
ゲームモードもあります。FPS表示とか便利そう
標準状態でダークテーマにすると、若干灰色がかっておりOLED向けではない感じになるが、AICP Extra内の”テーマ”からダークテーマの基本テーマをBlackに変更することでピュアブラックにすることができる。
通常のAOSPでは表示できないVoLTEアイコンも表示させることができる。
プリインストールのカメラアプリはもはや純正Gcamと同じだ。PlayストアからGoogle純正カメラアプリがインストールできるが、バージョンがめちゃめちゃ古いものを入れられまともに使えないのでプリインのものを推奨する。(もしくはAPKだけ後から入れるとか)
設定項目がGcamPort系でなんかいろいろ設定できる。そのまま無音化可能。
おサイフケータイが動いている!?
詳しくは↑
まとめ
もともとAndroidリファレンス機なので使えなくなるような機能が全く無く、純正同等に見た目などいろいろカスタマイズが可能な良いROMだなと思った。不満点が1つあり、「明るさスライダーを通知画面で表示させる」ことができない点。LineageにはあるのにAICPには無いのがもったいない…