- OnePlus/realmeがちやほやされるが…
- ① fastboot経由で復旧させるファームウェアが公式で公開されていない
- ② ↑に続けて公式イメージファイルが入手しづらい
- ③ グローバル化が塞がれつつある
- ④ TWRP、カスタムROMが少ない
- ⑤ bootloaderの仕様が変
- ⑥ ROM焼きユーザーが少ない
- まとめ
OnePlus/realmeがちやほやされるが…
中国版のOneplusスマホやrealmeスマホはそのコスパの高さからミーハーにこぞって購入されることが多い。
また最近珍しくBootloader Unlockもあんまり制限なく簡単にできるのでそういう目的で買う人もよく見る。
しかしながら決して初心者には向いていない点を考えて書きなぐってみる。
① fastboot経由で復旧させるファームウェアが公式で公開されていない
一番の理由がこれです。
Pixel、Xiaomi、Motorola、SONY等は、「fastboot ROM」という形で公式で初期状態に戻すファームウェアを配信している。
PixelはWeb上からFlashすることができ、Motorolaは専用アプリ(旧RSA)から、Xiaomiはコマンドラインからだが自動でFlashするスクリプトが同梱されている。
これはOSだけ起動しない状態=ソフトブリックを簡単かつ確実に直すことができるのでこれに対応しているメーカーだと安心して改造することができる。
厄介な点になっているのがOnePlus 9シリーズまで使えた「MSM download tool」の存在。これは完全にOSやパーティションが破壊された状態でもEDLモード経由で復旧できる流出ツールであるが、現行機種では当然使用できなくなっている。つまりハードブリックすると復旧する手段が無く文字通りレンガとなってしまう。
逆に言えば、9シリーズ以前の機種であればどんな状態でも復旧は容易なので改造には向いているといって良い。
② ↑に続けて公式イメージファイルが入手しづらい
Oneplus、realmeの場合はOTA(アップデート)パッケージしか公開されておらず、入手する方法が若干類雑。
OPPO公式がROM焼きアンチのためあの手この手でOTAすら邪魔をしてくる。(ブラウザ経由でリンクを開いても403エラーでDLできなくさせてくる)
OnePlusの場合、この人のサイトからすべてのバージョンのリンクが入手可能です。
free download manager等ダウンローダーアプリ経由であればダウンロード可能です。
realmeの場合はTelegramの海から探す必要があります。
Xiaomiの場合はfastbootROM内に同梱されている他、OTAも簡単に入手することができる。
またOTAzipファイルからfastboot ROMもどきを作成する場合は自分でスクリプトを書く必要があったり、足りないファイルがある場合があったり、通常のFastbootでは焼けない(fastbootd経由等)ファイルだったりと、初心者にはかなりの障壁となる。
fastboot firmware flasherという非公式な便利ツールは存在するものの、全てが英語でこれも初心者には敷居が高い。
magiskやkernelSUを導入するためにbootやInit_bootといったimgファイルを用意する必要があるが初心者は「○○(機種名) boot.img」といった検索で入手しがち。
これが落とし穴で、bootやinit_bootはOSのバージョン(セキュリティパッチ等?)と紐づいており、上記の検索で手に入るイメージファイルは異なるバージョンとなっている場合が非常に多い。結果、バージョン違いのイメージをFlashすると簡単に文鎮化してしまうことがある。(文鎮化しなくとも、wifiが死んだりタッチが動かなくなったりとめちゃめちゃな動作になってしまう)
経験があればこのような事象は防ぐことができるが、やはり初心者向きではない点である。
③ グローバル化が塞がれつつある
安い中国版を買って、海外のROMを焼いて安く快適に使うぞ~と思って買う人が多いが、それはOneplus 12までの話です。
2025年現在、公式による執拗な嫌がらせでグローバルROM化は実質不可能です。
初心者はグローバル化できるだろうと購入し、結果できなくてCNROMで使いますが、結局使いづらくなって手放します。
嫌がらせの内容:
- 中国版とグローバル版でカメラ構成を変えることでグローバルROM環境で動作不能にする
- ROMFlash後、指紋認証、顔認証等を動作不能にする
- グロ版端末実機のocdt.imgというEDL経由でしか入手できない独自パーティションをFlashしないと動作がバグる(OP11等)
- ocdtをFlashしても意味が無くなる(2023以降)
- 指紋やカメラ等動作させる方法を編み出した後、OTAアップデートをできなくさせる
- いろいろ
Xiaomiの場合は、地域ごとにFastbootROMが用意されておりBLUができれば簡単にリージョン変更ができます。(もう中国版のBLU実質無理やけど)
④ TWRP、カスタムROMが少ない
起動できるGSIがめっちゃ少ない印象があります
TWRPもOTAをそのままFlashできない(my_~~系の独自パーティションに非対応)ので使い勝手が悪いです。使える機種もあるんかもしれんけど
⑤ bootloaderの仕様が変
MTK系の場合、なんらかのミスでブートロゴループになると一生ループし続け復旧不可になります。
なんか他のメーカーと比べてブートループなりやすい印象があります。
⑥ ROM焼きユーザーが少ない
VivoやOppo findシリーズと比べると、ROM焼きをしてまでこだわって使用しているユーザーは少ない気がします。
ユーザーが少ないと故障事例や復旧のやり方に詳しい人も少なくなるのでトラブルに遭遇した場合に難しくなります。
まとめ
- fastboot ROMが無いから復旧が難しいよ
- 非公式ツール頼りだよ
- OTAzipすら入手が難しいよ
- グローバル化ほぼできないよ
というわけでOnePlusが初心者に向かない理由を適当に書いてみました。
中国版ColorOS+root+Luckytoolで何とかしてください。
正しいRoot化
現在のビルド番号と完全に一致するバージョンのfull OTAを大侠阿木云盘からfree download manager経由でダウンロードする。
fastboot firmware flasherでUnpackする。出てきたboot(8+gen1以前)/init_boot(8gen2以降)を抜き出す
パッチし、Flashする。