Mi11Lite5Gも順調?にカスタムROMが増えつつある。
descendant OS
descendance=子孫、末裔 という意味らしい。Pixel Experience系のカスタムROM。
デザイン自体は普通のPixelと同じだが、クイック設定や設定項目の形がわかりやすいものになっている、実用性重視のカスタムROM。
Mi11Lite5G向けには公式サポートされており、アップデート対応が期待される。
必要なもの
- ブートローダーアンロック済みの本体
- 日本版M2101K9R MIUI12.5.7 で検証
- USBケーブル
- ADB Fastboot環境のあるPC
- ROM本体
右下の検索ボックスから「renoir」を検索し、出てきたROMをダウンロードする。
リカバリは上記ドライブから2つイメージファイルをダウンロードする*1
Gappsは同梱されているので不要
- オサイフを使いたい場合 Magiskモジュール
インストール方法
リカバリの見た目が異なるだけで、いつも通りADB sideload からインストールします。



使用感


ホーム画面は普通のPixel風。プリインストールアプリにジェスチャーや天気アプリなど独自のモノが含まれる。


ひっくり返すと着信拒否等、電話に関係するジェスチャーを変更することができる。


天気アプリは至って普通。クイック設定項目に天気情報を表示させることができる。Whats newはアップデート情報アプリ。
カメラアプリはいつもの


独自設定メニューは無い、これも普通の設定アプリ
項目内部に入るとアイコンがある変わったレイアウトをしており、わかりやすい。


専用設定項目はほとんど日本語化されていない。
「ダブルタップでスリープ解除」項目が2つあるが、下の英語の項目は動作しない。


ジェスチャーナビゲーションの他は2ボタン3ボタンに対応。(ボタン位置変更はおそらく不可)Fullscreen gesturesでナビバー非表示可能。



クイック設定が非常に特徴的。Android12の広いタイルではなく、正方形のすっきりとしたものになっている。データSIM切り替えやカフェイン等独自項目もちょっとある。
しかし「インターネット」タイルのままだったり、行数列数を変更できなかったり微妙なところもある。


設定自体は普通。ここからバッテリーアイコンやパーセント表示を設定することができる。


ディスプレイ設定がもはや独自設定メニューのように設定が多い。


Quick settingsからクイック設定をカスタムできる。Old tiles appearanceで通常のAndroid12のタイルに戻すことが可能。
リフレッシュレート設定は昔ながらのMax min変更式



Monet parsonalizationからMaterial youの色味を自分で変更できます。ここで一応ピュアブラック風にすることができます。



認証関連は指紋認証と顔認証に対応しています。
「Use only privacy dots」をオンにすると、位置情報やカメラ使用中のアイコンが出てこなくなり、「点」のみが表示されるようになります。通常だと主張が激しくうざいが、点だけになることでかなりマシになります。完全無効化は不可。
下のonly for user appsではシステムアプリ以外での有効化です。
「Fake developer options status」を有効化すると、アプリに対して開発者オプションの状態を隠すことができます。USBデバッグが有効化されていると使えなくなる銀行系やゲーム系アプリで効果があります。(三菱UFJアプリで動作確認)LSPosed不要です。


時計設定では他社の時計スタイルを使うことができます。
泥12のクソデカ時計から小さい時計だけに変更することもできます。



Descendent Soundsから独自?音源をたくさん選ぶことができます。
まとめ
よい
- プライバシー表示の点のみが可能
- 特にモジュール不要で開発者オプションを隠せる
- クイック設定が11風でわかりやすく使いやすい
- Official対応
わるい
- 設定項目が散らばりすぎ
- デバイス偽装を無効化できない
- 翻訳されていない
開発者オプション隠せるのは非常に有用だが、それ以外の使い勝手は正直微妙。
設定項目がうまくまとめられていないので慣れないと使いづらい。
(他AOSP系共通)おサイフケータイは動作するが、iDアプリは動作しない。iDアプリを介さないGooglePay経由やメルペイiDなどは正常に紐づけ、決済可能。
他のROM
Mi 11 lite 5g カテゴリーの記事一覧 - ROM焼き試験場
*1:どちらもこちらでROMから抜き出したものです。心配なら自分でROMからPayload dumperで抜き出してください。