UNOFFICIAL版だが、ついにAndroid12のPixel Extendedが登場
Pixel Extended
名前の通り、Pixel Experienceの拡張(Extended)版。Pixel風の見た目、使い心地をのこしつつ、他のROMのカスタム要素を盛り込んだカスタムROM。略称はPEXらしい
このROMはUNOFFICIAL版であるので、PEXチームによる公式サポートはされていない。アップデートは以下のテレグラムで更新されている。
必要なもの
- ブートローダーアンロック済の本体
Redmi K40 Pro 中国版 8GB/128GBモデルにて検証
- USBケーブル
- PC
- ROM本体 カスタムリカバリ
https://mega.nz/folder/DmwGSRIK#Bkqh9PSp00BLTynMj4IK5w
付属のboot.imgがリカバリなので、一緒にダウンロードする。
Gappsは同梱されているので不要
- MIUI 12.0.5.0.RKKCNXMのファームウェア
Redmi K40 Pro / Pro+ China Firmware V12.0.5.0.RKKCNXM Update | Xiaomi Firmware Updater
fw_haydn_miui_HAYDN_V12.0.5.0.RKKCNXM_cdb31bc683_11.0.zipをダウンロードする
- (オプション)Magisk
インストール方法
リカバリ焼き
端末をfastbootモードで起動させる。(電源オフ時、音量下+電源同時長押し)
PCと接続し、以下のコマンドを実行してカスタムリカバリをインストールする。
fastboot flash boot_a boot.img
fastboot flash boot_b boot.img
念のため、AB両スロットに焼いておく。
※Bスロットがメインの場合、"fastboot --set-active=a"を実行しAをアクティブにする。
以下のコマンドを実行し、リカバリに再起動する。
fastboot reboot recovery
PEリカバリが立ち上がる。LOSリカバリと同じく、音量ボタンで上下移動、電源キーで決定/実行
Factory reset(初回のみ)
※内部ストレージのデータはすべて削除されます。必要なものはバックアップを取ってください。
Factory reset→Format data
を実行し、データを消去する。
ファームウェア焼き(初回のみ)
Xiaomi特有だが、内部MIUIバージョンによってカスタムROMの動作が変わり不具合等発生することがあるので、指定されたファームウェアを焼く必要があります。
だいたいChangelogに書いてあるので、指定されているモノをインストールする。
Apply update→Update from ADB
でADB sideload待機状態にし、PCと接続する。
以下のコマンドを実行し、ファームウェアをインストールする。
adb sideload fw_haydn_miui_HAYDN_V12.0.5.0.RKKCNXM_cdb31bc683_11.0.zip
Done!と出ていれば完了。
そのままROM本体インストールしようとするとエラーが出るので、トップ画面に戻り Advanced→Reboot to recovery を実行し、リカバリを再起動する。
ROM本体インストール
ファームウェアと同じように、sideloadでインストールする。
adb sideload PixelExtended_haydn-12.0-20211224-1047-UNOFFICIAL.zip
ファイル名は適宜ダウンロードしたものに変更してください。
Total xfer: 1.00x と出ていれば正常に完了している。
Reboot system nowで再起動してインストールは完了
インストール(Dirty flash)
ROMによってはWipe不要で環境そのまま移行できます。(非推奨)
PE12(Official)からDirty flashできることを確認しました。
PE recoveryを起動し、Wipeをせず、そのままADB sideloadでROM本体を焼くだけです。
使用感
※Dirty flashでそのまま移行したため、Pixel Experienceと同じところは割愛します。
詳しくは前回の記事をご覧ください。
指紋、入れているアプリ、設定項目、アカウント、テーマなどまるまるごっそり移行出来ました。
独自カスタマイズメニュー
SnowHouseという独自設定項目があります!
全て英語だが、それでもカスタム項目はそれなりに多い。(3こめはジェスチャー関連です。)
status bar項目では、ステータスバーに関連する項目を弄ることができる。
VoLTEアイコン表示、時計の秒数日付曜日表示、バッテリーアイコン変更/パーセント表示、そしてクイック設定パネルを開かずに明るさ調整バーを使うことができる!!
PEでは無かった明るさ自動調整のトグルも追加されています。
2つ目のLock screen項目ではロック画面関連だが、ダブルタップでスリープ、メディアのカバー表示くらいしかない。
3つ目のジェスチャー関連では、ナビバーを隠すことができるようになります。非Rootで
4つめのHardware項目では指紋センサーや音量キーなどのハードに関連する操作だが、長押しで曲スキップ、戻しや指紋認証時に振動する程度の設定しかない。
おすすめポイント:クイック設定
クイック設定には項目がいくつか追加されています。
データSIM切り替え、カフェイン(スリープ時間延長)、流れている音検索、コンパス、自動同期トグルが追加されています。
デュアルSIMでの切り替えが楽になりそう。
特筆すべきはAndroid12純正の大不評な「インターネット」ではなく、独立したWi-fiとモバイルデータ通信のクイック設定パネルが追加されています!!*1
操作感はずばり11以前そのもの!!
ディスプレイの手動調整
他に違いを探していたが、ディスプレイの調整でRGBの色調整を手動で行うことができるようになっていた。
画面ロックの追加設定
ロック画面設定にスクランブルレイアウト(テンキーをシャッフルする)、クイックアンロック(正しい番号を入力すると即ロック解除)が追加されており、これもまた便利になっています。
手袋など指紋が使えない状態だと重宝します。
他は全くPEと同一でした。動作も含めて同じなので、すごく安定しています。
まとめ
- Unofficialビルド
- 動作はPE譲りで安定。Dirty flash可能
- カスタマイズ性がちょうどいい。クイック設定カスタムが神
前回のPEと同じ開発者で、おそらくPEベースにビルドしたもので動作自体は凄く安定。PEの不満点がほとんど解消された名作ROMだ。
UNOFFICIALというのがデメリットだが、PEのメンテナでもあるのでアップデート頻度は悪くないはず
────アフィリエイト────
*1:PEからDirtyFlashした場合は元のインターネットが一番上にあり、クイック設定編集に追加されてるので入れ替えよう